誰かの言動に
「マウントを取られた」
と,感じたことはありませんか？
自分は失礼なことをしたつもりはないのに、
なぜか上から目線で話されたり、
見下されたように感じてしまう。
そんな場面、きっと誰しも一度は経験があるかもしれません。
実は私も、
先日夫との会話の中で
「上から目線だよ」
と、言われて驚きました。
自分では全くそんなつもりがなかったので、
「え？どこが？どうして？」
と、聞き返したんです。
すると、「それがそうなんだよ」と。
どうやら私が
「ちゃんとしなきゃ」
と、思ったとき、少し言葉が強くなるみたいで…。
夫はその言い方に
「マウントを取られた」
と感じたそう。
「ああ、そうなんだ。気をつけるね。」
そう伝えたら、
夫の気持ちもすっと落ち着いたようでした。
「マウントを取られた」
と、感じる場面って、
家族に限らず、
友人や職場、
時には初対面の人との間にも起こりますよね。
でも、よく考えてみると、
相手は必ずしも
「マウントを取ろう」
と、思って言ったわけではないこともあるのかもしれません。
実際に、私も夫に対して
マウントを取ろうなんて、
これっぽっちも思っていなかったんです。
ただ、お互いの受け取り方が
少し違っただけだったんですよね。
とはいえ、
相手の言葉にモヤモヤしたり、
怒りや寂しさを感じたとき。
そんな時こそ、
自分の心をちょっと見つめてみるチャンスなのかもしれません。
もしかしたら、
自分でも気づかないうちに、
「私は軽く扱われやすい」とか
「バカにされやすい」と
（無意識で）思い込んでしまっているかもしれません。
そう思い込んでいると、
相手の何気ない言葉や態度も
「否定された」
「見下された」
と、感じやすくなるんです。
たとえば、
「またマウントを取られた」
と、感じたとき。
その相手は、
本当に自分だけをターゲットにしているのでしょうか？
それとも、
誰に対してもそういう態度を取っているのでしょうか？
もし、誰にでもそういう態度をとっているのだとしたら、
それはきっと相手自身の課題であって、
あなたの価値とは何にも関係ないんです。
だけど、もし
「どこに行っても、誰といてもバカにされるように感じる」
「人から軽く扱われやすい」
と、思うことが続いているなら・・・。
それはもしかしたら、
あなたの心の中に、
まだ癒えていない小さな痛み（インナーチャイルドの痛み）
があるのかもしれません。
イメージで言うと、
手のひらに小さな擦り傷があるようなもの。
擦り傷に気がつかずに
その状態で誰かと握手をすれば、
どんなに優しく握られても痛みを感じてしまいますよね。
傷があることに気づかないと、
どこに行っても
「また痛かった」
と、繰り返してしまうんです。
この心の痛みには、
「自分を大切にすること」
が、とても有効なんです。
「自分はダメだ」
「私は価値がない」
の思い込みは、
人の言葉がすぐに否定やマウントに聞こえてしまいます。
もし、そんな自分に気づいたら、
ぜひ試してみてほしいことがあります。
・自分に優しい言葉をかけること
・自分のいいところを見つけてあげること
・「ありがとう」をたくさん口にすること
・「私は大切にされる存在だ」と繰り返し心に伝えること
これらの言葉を、自分自身にそっと贈り続けてみてください。
少しずつ、心の傷は癒えていきます。
そしてもし、
お相手に痛いところをつかれて
「ううううう・・・わかっているのに、それを言わないで！」
と、思うなら
きっとあなたの中に、
本当はやりたいのに我慢している、
まだやり切れてないこと
が、あるのかもしれません。
それは
「私だって、本当はできるはず。」
と、心の奥底であなたが
自分に対して期待している部分。
あなたが前を向いている証でもあるのでは。
その上で
お相手と
時には
一緒に過ごすことも、
距離を置くことも、
自分で自由に選んでいいんです。
自分の気持ちを理解してあげると
不思議と心が少し軽くなります。
あなたは、
あなたのままで、
大切にしていい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、心のどこかに温かく届いていたら嬉しいです。
