理不尽な目に遭って激しい怒りが収まらない時や、信じていた場所で傷ついてどん底の気分になった時、あなたはその感情をどう扱っていますか?
心理セラピストである私自身も、今年の春に「東海三十六不動尊霊場」を巡っていた際、あるお寺で思いもよらない強烈な理不尽体験をしました。
怒りと悔し涙で心が破裂しそうになったその出来事は、しかし、長年見ないようにしてきた「心の暗闇」に光をあてる、大切なプロセスの始まりだったのです。
全5回の連載となるこの記事では、お不動さん巡りで起きた事件を通して、湧き上がる怒りを肯定し、心の深層にある傷を癒やしていくステップをお届けします。
第1回目は、のちに私を救い出す「光」となる、旅の前半で出会った美しいお寺たちと、巡礼の始まりの記録です。

今年の春、私は「東海三十六不動尊霊場」を巡る旅に出ました。 ですが、この旅はただの穏やかな巡礼では終わりませんでした。
旅の終盤、あるお寺で、私の人生を揺るがすほどの「衝撃的な大事件」が起きたのです。
それは本当に、怒りと、悔し涙で目の前が真っ暗になるような出来事でした。 だけど不思議なことに、その絶望の事件こそが、私が長年見ないようにしてきた「心の暗闇」に光をあて、私自身を救い出すプロセスへと繋がっていったのです。
もし今、「理不尽な目に遭って悔しい」「怒りが収まらない」「つらくてたまらない」という方がいたら、全5回のこの物語をぜひ読んでみてください。どん底の気分からなぜ救われたのか、私の心の変化が、何かヒントになれば嬉しいです。
今日は第1回目。 のちに私を救う「大伏線」となる、前半の平和で美しいお寺の思い出から、お話しさせてください。
なぜ「お不動さん」だったのか?
最初に、なぜ不動明王巡りをしようと思ったのか?
まず、不動明王って、怖いイメージありません?背中には赤い炎。手には剣。顔はものすっごい怒ってる。

不動明王は、煩悩を断ち切り人々を救うためにあえて怒りの表情(忿怒相)をした仏尊と言われています。「お不動さん」の名で親しまれ、日本ではファンが多いそうです。
昔は自分の心を見透かされてる感じがして、怖かったのですが、海岸寺の住職さんに「お不動さんは怖くみえるけれども、本当は自分を災難から守ってくれる優しい仏様なんです。」と、教えてもらってから好きになりました。
それがキッカケで、お不動さんとご縁が頂きたく、東海地方にある、東海三十六不動尊霊場を巡る旅を始めたのです。
最初にお知らせした、私にとって衝撃的な事件ですが、それは2話目から書きます。
まずは私が印象に残っているお寺を5つご紹介したい。
東海三十六不動尊霊場のおススメお寺5選

1:第一番札所 成田山 名古屋別院大聖寺 →☆


通称「成田山」の上にあり、犬山の町が一望できます。
名古屋では昔から車を買ったらここでご祈祷をしてもらう方が多いです。
大きなお寺で、格式の高さがうかがえます。
今回のお不動さんの旅の総本山的な役目をしています。
この時は知る由もありませんでしたが、このお寺で出会った寺男さんの言葉が、後に絶望の淵にいた私を救い出す光となります。
2:第二番札所 継鹿尾山 寂光院

もみじ寺とも呼ばれ、風光明媚な素敵なお寺です。山間にあり、自然が広がるとても気持ちのいいお寺でした。
寺務所で納経帳朱印をお願いした際、受付の人たちの温かい人柄に触れ、心が温まる時間となりました。
3:第二十番札所 清龍山 金蓮寺

大きなお寺ではありませんが、とても趣のある素敵なお寺でした。境内にある「弥陀堂」は鎌倉時代初期の建築で、愛知県内で最古の木造建築物として国宝に指定されています。
訪れる人にとても開放的で、「本堂の中でお参りして良いですよ」と快く案内してくださいました。おかげさまで、仏様のすぐ近くでお参りすることができました。寂光院もそうでしたが、迎えてくださる方の温かさに触れると、参拝する側も心からの感謝の気持ちが湧いてきますね。
4:第一七番札所 豊川閣 妙厳寺

「豊川稲荷」で有名なお寺です。実は、ずっと狐さんが怖くて、近寄らなかったお寺です。お稲荷さんは商売繁盛や金運アップなど強い願いを叶えてくれるため、「願いが叶ったら必ずお礼参りをしなければならない」「途中でやめると祟りがある」といった厳しい戒めがあると聞いていて、近づきにくかった!
ですが、実際訪れると、全く怖い感じがしないのです。それよりも、圧倒的な高貴なエネルギー。
調べると、狐さんは、霊狐と、野狐と別れているみたい。霊狐は、神様の眷属、野狐は悪さをする妖のようなものだそうです。
豊川稲荷の眷属は霊狐だといわれています。
5:第二四番札所 丹生山 神宮寺
この旅で一番の推し寺です。地元の皆様からは「丹生大師」として親しまれています。

圧倒的な気持ちよさ。
高野山が女人禁制のお山であったのに対し、このお寺は女性も参拝できたので「女人高野」とも呼ばれたそうです。だから気持ちよかったのかしら。
山間にあり、風が通り抜け、とにかく気持ちイイ!
寺務所の女性に「このお寺、すごく気持ちいいです。」と、伝えたところ、「朝からずっと掃除ばかりしてるからね」というお返事が。す、素晴らしい。←私もちゃんと家を掃除しなきゃ💦
境内には蓮が咲き、福徳や芸能の神様とされる弁天堂が!七福神のひとりで紅一点の女神です。

こんなに綺麗な弁天堂はなかなかお目にかかりません。ほとんどが池のそばにあって、埃をかぶっているんです。
綺麗だなぁと思って、ひざまずき、お祈りしていて、ふと横を見たら白蛇ちゃんが!
なんだかありがたくて涙が出てきました。
寺務所横のベンチでしばらく、風を感じながら目を閉じて時を過ごしました。
風がそよそよと顔をなで、鼻から優しい酸素が入ってくる。思わず深呼吸を繰り返します。
目の前には、蓮の池に囲まれた弁天堂と、山と、青い空。
まさにスピリチャルスポット!

とは言いつつ、お腹も減り、ランチはお寺の目の前にある「ふれあいの館」へ。

レストランの「サラダボール」は、日替りでシェフが変わるそうです。頂いたのはお豆腐ランチ。絶品でした。
このお寺も、お店も、頻繁に来たい。
お不動さん巡り終盤の衝撃的な出来事
こんなにも優しく、美しく、私を迎えてくれたお不動さんの旅。 心が洗われるような体験。ところが、私を待っていたのは、終盤に訪れたあるお寺での「悪夢のような事件」でした。
突然、烈火のごとく私を怒鳴りつけた、ある住職。
次回、第2話。 「なんで、もっと早く結婚しなかったんだ!」 理不尽の嵐の中で、私の怒りが爆発します。
(第2話へつづく)


