こんにちは。名古屋でハコミセラピーをご提供している、ディープ心理セラピールームの一色順子です。
私たちの心の中には、時に自分でもコントロールできないような激しいイライラや、深い悲しみ、不安が湧き起こることがあります。 「どうしてこんな感情に振り回されてしまうんだろう」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。
ですが、一見私たちを苦しめるように見えるその激しい感情の奥底には、実はとても純粋な「自分を守りたいという祈り」が隠されています。
先日、そんな「激しさの裏にある強い慈悲と祈り」を肌で感じる、素晴らしい展示を観に奈良まで足を運んできました。
今日は、奈良国立博物館で開催されている特別展「神仏の山 吉野・大峯」の旅の備忘録をお届けします。先人たちが残した壮大な祈りのエネルギーを通して、私たちのインナーチャイルドを癒すヒントを感じていただけたら幸いです。

奈良国立博物館で開催された特別展
神仏の山 吉野・大峯―蔵王権現に捧げた祈りと美―へ行ってきました。
この特別展を知ったのは、無動山大聖院の住職さんから、「ぜひ、ぜひ、行ってきて!もう、二度と見られない秘仏だらけだから!」と、熱心に教えてもらったからです。住職さんから予備知識を得て、いざ奈良へ!
結果、行って良かったです!
お寺に奉納された様々なお姿の蔵王大権現や、巻物、鏡、曼荼羅、そして秘仏本尊如意輪観音像が寺外初公開されていたり、見所満載でした。


神々や仙人が住まう神秘の地として崇められてきた吉野・大峯(奈良県・和歌山県)

蔵王権現は、日本だけの仏様。からだの青色は大慈悲と、吉野の色を表しているそうです。博物館の説明を聞くと、蔵王大権現は、神様が仏様の姿となっているそう。
蔵王大権現のお顔が憤怒になっているのは、どのような手段を使ってでも救い取るという、仏の強い慈悲の表れとされています。
アメリカから里帰りした蔵王大権現
最後に現れたのが、ロサンゼルスから里帰りした、額上に桜をかたどった冠飾りがついた蔵王権現立像です。ここは唯一の撮影OKエリアでした。

この蔵王大権現をみて、怒ってるように見えますか?もしかしたら笑ってるように見えますか?見る人によって、変わるそうですよ。
行方わからなく、発見された藤原道長の写経も
道長が金峯山へ参詣して経典を山上に埋めて奉納した史実を書き残していたそうですが、長らく行方がわからなかったそうです。近年、金峯山で見つかり、約3年かけて修復され、修理後初めての公開となる藤原道長自筆の国宝「紺紙金字経」が展示されていました。
※詳細はコチラから→日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト
紺色の紙に金色で丁寧に書かれている文字が素晴らしかったです。
当時は今のように印刷技術もなければ、パソコンもありません。気が遠くなるほど膨大な量の文字を、一字一字、墨をすり、心を研ぎ澄まして書き進める。そのすべての瞬間に「平和になってほしい」「大切な人を守りたい」という切実な願いが込められています。 ただの文字の羅列ではなく、一文字一文字が「祈りの細胞」そのものだからこそ、何百年という時を超えて、胸を打つんですよね。
そして、博物館の説明で、「宇宙」という言葉が出てきたことへ驚きました。 現代の私たちが思う「天体やロケットの宇宙」とはまた少し違って、当時の神仏の世界における「宇宙」とは、もしかしたら「あらゆる命や世界のすべて、森羅万象を包み込む大きな秩序」のような意味を持っていたのかもしれません。 とっても壮大なスケールですよね。
「神様が仏様に姿を変えた」という蔵王権現の日本独自のダイナミックな姿(神仏習合)も、まさにその大いなる宇宙のエネルギーの現れかもしれません。
先人たちの祈りのエネルギーを肌で浴びる、圧巻の一日でした。
お昼は博物館の真ん前にあるお店で笹の葉寿司を堪能しました♪

蔵王権現の荒々しいお姿が「救いのための慈悲」であったように、私たちが抱く激しい感情や、自分を責めてしまう苦しさの奥にも、実は自分を守ろうとする「切実な祈り」が隠れているのかもしれません。
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