本当の優しさとは?表面的な親切との違いと、心が満たされる生き方

目次

「優しさ」って何だろう?

そんな問いを持って、私のもとに訪れてくださったクライアントのHさん。
彼女は、ずっと自分の「優しさ」に自信が持てずに苦しんでいました。

子どもの頃からの「優しい人になりたい」という願い


Hさんは、子どもの頃から、
「将来の夢は?」と聞かれたら、
「優しい人になりたい」と思っていたそうです。

それくらい、Hさんにとって「優しさ」とは特別で、大切なものでした。

でも大人になるにつれて、こんな迷いが生まれてきたのです。

  • 人に何でもやってあげることが本当の優しさなの?
  • 周りからは「優しいね」と言われるけれど、自分ではそう思えない。
  • 人のためって、どういうことなんだろう?

「理想の優しさ」と「現実の自分」とのギャップに苦しんだHさんはセッションを受けてくださいました。

Hさんが見つけた答え ― 優しさは、先ず自分を満たすことから

継続セッションを終えたHさんが、最後にこう言ってくれました。

「優しさと心配は違うんですね。
それに、主語を“自分”にできるようになりました。
色々なことが整理できて、スッキリしました。
自己理解できて気持ちがいいです。」

その言葉を聞いて、私も胸がじんわり温かくなる・・・。

彼女は「優しさ」を“自分の外”から探すのではなく“自分の中”に見つけたんです。

優しさとはどこからやってくるのか?

「優しさとは何か」を考えると、境界線があいまいになることがあります。
ときに自分と相手が混ざり合うような感覚。

でも、時にはそれでもいいと私は思うんです。

なぜなら、優しさがあるおかげで

  • 人と人がつながれる
  • 心のあたたかみを感じられる
  • 「ありがとう」という感謝の気持ちが生まれる

そんな瞬間があるから。

ただ忘れたくないのは、
優しさの中心に「自分」を置くのか、それとも「相手」だけを置くのか
で、後々、変わってくることが起きてきます。

それは自分を置き去りにして相手だけを中心にすると・・・。

  • 優しくしたのに、相手から期待した反応がなくて傷ついてしまう。
  • 「優しい自分」でいることに疲れてしまう。
  • 相手に利用されているように感じてしまう。

それはまるで❝自己犠牲❞の優しさで、「本当の優しさ」とは少し違ってくるような気がするんですね。

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「嫌われたくない」という気持ちからの優しさは・・・


こんなことありませんか?


「嫌われたくないから優しくする」という優しさ。

それはとても健気で、がんばり屋な優しさです。だけど、その優しさは、どこかで“自分を犠牲”にしています。

だから
「してあげたいこと」を押しつけることではなく,「相手が本当に必要としていること」を尊重するカタチを探ってみます。

そして、そこに“自分”の気持ちもちゃんと置く。

例えば

友人からの相談で
深夜に友達から悩みのLINEが届いたとき、眠いけど「すぐ返してあげなきゃ」と思うかもしれません。
でも、自分の体調を大事にして『明日ゆっくり話そうね』と伝える。

家族との関わりで

家族が体調を崩したとき、“全部自分が看病しなくちゃ”と思うよりも、必要に応じて病院やサポートを頼む。

仕事場での頼まれごとで

職場で誰かに“代わりにやって”と頼まれたとき、無理に引き受けるのではなく『今は難しいけれど、ここなら手伝えるよ』と伝える。

日常の小さなことで

探し物をしている人に、いきなり一緒に探すのではなく、まず、『一緒に探そうか?』と聞いてみる。


優しさの中心に「自分」を置きながら、「相手」も尊重するカタチ。


そうすると、優しさは無理のない、自然なカタチがみえてくるんじゃないかな?と、思うのです。

できるときだけで良いと思います。
私も、できるときと、できないとき、いっぱいあります。

そのゆるさの中で試してみてくださいね。

痛みを乗り越えた先に、優しさが育つ。


私は、人は痛みを経験した分だけ優しくなれるのでは、、、と思うんです。

失敗したり、裏切られたり、傷ついたり、惨めな思いをしたり・・・。

あるいは逆に、人を傷つけてしまって自己嫌悪に陥ったり・・・。

そんな経験を重ねることで、私たちは少しずつ「人の痛み」が理解できるようになるのでは?と・・・。

”心の痛み”分かるからこそ、接する態度も、言葉も、以前より自然に優しいものに変わっていく気がしています。

もし良かったら、今の自分を振り返ったときに

  • 以前なら言わなかったような、あたたかい言葉を口にしている
  • 以前ならしなかったような、思いやりのある態度で人に接している

カケラでもイイ、そんな自分を発見できたら
あなたの中に「本当の優しさの芽」が育っているんではないでしょうか。

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五感で伝わる、あたたかい優しさ


誰かが問題を抱えているとき
ついつい解決することが<優しさ>だと思うこともあります。

だけど、言葉ではなく、存在から五感を通して伝わること、あります。

例えば
疲れている友達に、温かいコーヒー缶を差し入れたときだったり

不安な子どもを抱きしめたときの、ぬくもりと匂いだったり

落ち込んでいる同僚にかける「大丈夫だよ」と伝えたときだったり・・・。

それらはすべて、目に見えないけれど
あなたの「このひとを元気にしたい」「このひとに優しくしたい」
という願いが、自然と相手に届くんだと思うんです。

そして同時に、あなた自身の心も温めてくれるはず。

今、痛みの中にいるあなたへ


もし今、あなたが痛みの中にいるなら――
その経験は、必ずあなたの優しさの種になると思うのです。

今は苦しくても、受け止めた痛みの分だけ、
いつか目の前の大切な人を包む「本当の優しさ」に変わるはず、と・・・。

だから、どうか焦らないでくださいね。

そして、何よりも自分自身を大切に真ん中に置いてください。

本当の優しさって
定義があるワケではないけども
ただ相手に尽くすことではないような気がするんです。

大前提は
自分を大切に真ん中に置いたうえで、相手と心でつながることがあなた自身を疲れさせることなく、自然に広がっていくものなのでは・・・。

Hさんが見つけたように――
「優しさと心配は違う。そして、主語を自分にできる。」

あなたが感じる痛みや迷いも、すべては優しさへとつながっています。

だからこそ、自分の優しさを疑わずに、大切に育てていきませんか?

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ここまで読んで下さりありがとうございます。
もし「自分自身もっと優しくありたい」「でもどうしたらいいのかな」と感じている方がいたら――。

そんなときは、ぜひ私にお手伝いさせてください。
あなたのペースで進んでいけるよう、心から寄り添いたいと思っています。

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