アダルトチルドレンとは?

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アダルトチルドレン
目次

アダルトチルドレンの定義

アダルトチルドレンとは、幼少期に、親や養育者との関係の中で負ったトラウマや不適切な関わりなどが原因で、大人になっても生きづらさを感じている人のことです。
元々はアメリカでアルコール依存症の親の元で育ち、虐待や家族の不仲などが見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えている大人です。

現在では解釈が広がり幼少期のトラウマや困難な経験が、大人になっても影響を与え続け、対人関係や自己成長などに生きづらさを与えている状態です。

アダルトチルドレンって精神的な病気なんでしょうか?

病気ではありません。
私は自分がアダルトチルドレンと最初に知った時ショックを受けましたが、幼少期の影響で生きづらさを抱えているんだと聞いた時、自分の性格が悪いものだと思い込んでいたものがそうではなかったんだと知り安心しました。

アダルトチルドレンの特徴

本来子どもは家族から愛情や安心感を得られる必要があります。ところがそれが難しかった場合、大人になってからも、自分に対して何らかの欠落感を抱えて生きています。
その為、心に深い傷を受けたまま成長し、自分に対する無価値観を抱えることがあります。

子ども時代に抱えたトラウマをベースに物事を捉えますので、考え方、心理的な不調を抱えて抑鬱的になったり人間関係に問題が生じやすい。といった特徴があります。

主な症状

このような思いを抱えていませんか?

  • 心に穴が空いた感覚や空虚な感じがある
  • 自信が持てず、不安が強い
  • 自己否定感があり、罪悪感が強い
  • 見捨てられる不安を持っている
  • 承認欲求が強い、たまに自分を大きく見せたくなる
  • 他者の感情に巻き込まれることがよくある
  • 人と親密な関係を築くことが難しく、仲良くなると、依存的になる
  • 自己表現が出来ない、感情が分からない、抑圧してしまう
  • いつもアタマが思考でグルグルして抜け出せない
  • 鬱っぽい

アダルトチルドレンの人は、このような傾向があるとされます。

アダルトチルドレン8つのタイプ

人間の成長段階が性格を形成する

性格は成長過程で形成されます。
性格について外せないのが心理学者のエリク・H・エリクソンと、ジャン・ピアジェです。

エリクソンは、年齢に応じてライフサイクルを8段階に分け(乳児期、幼児期、幼児後期、学童期、青年期、成人期、壮年期、老年期)それぞれの段階で発達課題を設定しています。そしてこの発達課題をクリアできなかった時に訪れる危機を「心理社会的危機」と呼んでいます。

ピアジェは、4つの段階(乳児期、幼児期、児童期、青年期)に分類した発達段階説を唱えました。既存のシェーマを変化させないと新たな状況や問題に対処できない時は、自己を環境に合わせるようにシェーマを調整する唱えています。

つまり、子どもは外の世界を知覚し、子供なりに判断したり、解釈して環境に合わせた性格を形成します
これを認知といいます。

性格はあなたそのものではありません。これは認知のズレから来ているだけなので、それが理解できてくると自己理解となり、生きづらさから解放されていきます。

発達段階による8つの性格別キャスト

  • ドリーマー

    発達段階が母親のお腹の中~乳児期に、家庭の中が荒々しく安心と安全が得られない場合、引きこもりがちで、感情を感じることが難しい為、集団が苦手で目立たないようにおとなしくしているタイプです。自己主張をすることもありません。大人になっても集団は苦手で、一人でいることを好みます。人に馴染めず、引きこもりになってしまう場合もあります。
  • デザイアー

    発達段階が生後から3才頃までは大人の世話がなければ生きていけません。ところが親が「子どもは甘やかしてはいけない」という考えを持っていて、あまりにも早く自立させようとしたなど、子どものニーズとマッチしない場合、状況により、ここから二つの違うタイプの性格が形成されます。

    お姫様タイプ

    誰かがいないと自分では行動が出来ないなど自信が無かったり、見捨てられ不安が強いため、ひとりでいる事を嫌います。サポートを得ようと可愛らしい態度をとります。

    独立タイプ

    誰も助けてくれないと信じている為、すべて自分ひとりの力で解決しようと頑張ります。お姫様タイプとの違いは人に助けを求められない、助けを受け取る事はいけないと、人と平行線的な態度をとります。
  • コントローラー

    発達段階で子どもが2歳から4歳ごろまで、親の理想に沿うよう抑圧された為、自己イメージを創り上げ、それを保つために弱い部分を見せないように常に気をはっています。
    切望タイプと同じく、子どものニーズとマッチしないので、状況に応じて2つの性格タイプが形成されます。

    ヒーロータイプ

    親から「泣いてはダメだ」「弱音を吐いてはダメだ」と強いられた場合、まだ自分のチカラが分からない子どもは自分の弱さを感じない様に本当の感情を見せないようにします。外側に対しては常にパワフルに、チカラがあるように振舞います。その為、この世界は利用されないように勝たなければならないと思い込みます。

    アクトレスタイプ

    親が「ママってスゴイでしょ」と、ナルシストだったり、相手に合わせて魅力的にみせるタイプで、子どもに対しても演じさせようとするなど利用された場合、子どもは自信がなく、空虚を感じ、満たされない感覚が起こります。本当は自分が何がしたいのか?何が欲しいのか?分からなくなります。
  • 無口な武士

    日本で最も多いタイプではないでしょうか?日本では昔から「忍耐」「ガマン強い」ことは美しいことだと言われてきました。それが社会通念となっているため、まだまだ甘えたい3歳から4歳頃には親から道徳的観念を刷り込まれ抑圧された体験を持っています。感情が分からない、自己表現を畏れたりする生きづらさを持ちます。

  • ホールド

    子どもが4歳から6歳の発達段階になります。親がドラマチックに大きく表現しないと構ってくれない、分かってもらえない体験があります。何だか拒絶されてるような感覚、分かってもらえるまで相手に伝えたい欲求、落ち着く事が難しい等の生きづらさを抱えます。
  • ハード

    子どもが4歳から6歳頃の発達段階になります。親がテストで良い点を取った時だけ褒める、常に向上するようにコントロールするなどのタイプです。子どもは勉強でいうとがり勉タイプで、常に誰かの為に行動しなくては、常に良い点を取るために動かなくては・・・と、リラックスが分からないという生きづらさを抱えています。

この8つのタイプは血液型のようにハッキリと分けるのではなく、混在していています。例えば全てのタイプを含んでいたり、忍耐が強いけども生産性も持っている等、様々です。

子どもたちに共通しているのは、自分のためではなく、親の機嫌や顔色、固定観念など、家の中の雰囲気を察知して物事や行動を決めていることです。
子どもたちには意識化するにはまだ幼く、何だか心が痛いな、という感覚があっても言語化できません。それは潜在意識に刷り込まれ、大人になってもその影響で生きづらさを抱えています。
そのため、そういうタイプになっていることは、当の本人にはわからないのが通例です。

アダルトチルドレン克服へのヒント

自分がアダルトチルドレンであるということに気づき、自分の生きづらさを解消していきたいと考える人には、心の傷を癒していくためにプロセスがあります。

アダルトチルドレンは治るものでしょうか?

”治る”というと、「悪いものを無くす」イメージになります。私は「幸せへの探求」という捉え方をしています。

こんなに苦しいから無くなりたいです。

そうですよね。私もかつては「無くなればいいのに」と、何度も思いました。ですが、無くそうと思えば思うほど無くならない自分に絶望していきました。

確かに色々な講座を受けたり、セラピーを受けましたが無くなりません。

私の場合は、生きづらさを抱えている部分をインナーチャイルドが知っていて、その部分を発見していく方が自己理解に繋がり、癒しが起き、生きづらさを手放していけました。

まとめ

アダルトチルドレンの生きづらさを手放す方法は、自分自身と向き合い「自分を変えていきたい」「生き方を変えたい」と思うことが第一歩となります。

アダルトチルドレンは、インナーチャイルドと深く関連しています。インナーチャイルドについてはコチラの記事をお読みください。→☆

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