「マインドフルネス」という言葉を聞いたことありますか?
数年前からNHKでも紹介され、うつ病にきくと病院の治療に取り入れられています。
”瞑想”と聞くと何だか怪しげな感じがするかもしれませんが
禅を学んだアメリカ人分子生物学者のジョン・カバット・ジンが1979年にマサチューセッツ大学で、仏教色を排し現代的にアレンジしたマインドフルネスストレス低減法(MBSR)を始めたことが端緒となってうつ病の患者に効果があると医療の現場でも取り入れられています。
欧米では医療機関だけでなく、企業や行政の研修にも取り入れられています。
マインドフルネスとは
「今、この瞬間」にいる自分に意識的に100%の注意を向けること。
考えや感情に押し流されず「今、この瞬間」にいる自分を
良い悪いの判断することなく、ありのままに観察して受け止めることです。
私たちの考えは”今、ここ”ではないどこかへ行っている
「明日の会社で失敗したらどうしよう。」と、まだ起きてもいない未来に不安を感じたり
「あの時どうしてあんなことをしてしまったのだろう。」と、変えられない過去を悔んだり、
「こんなことを思ってしまうなんて、自分は何てダメな人間だ!」と頭の中に浮かぶ考えに判断を下して落ち込んだり…。
私たちの考えは、過去や未来に引っ張られて「今、ここ」ではないどこかへ心が行ってしまうことが多いのです。
自動操縦の生活から目覚めること
脳は空白を嫌います。
例えば時間が空くと何かしたくなる、手持ち無沙汰という体験ありませんか?
脳は一日に35000回から60000回も思考が動いていると言われています。
しかもその8割がネガティブなこと!
現代の4つの生活習慣
1・速いスピード
2・否定的
3・孤独・孤立・疎外
4・気分がまったくさえない・無意味感
朝目覚めて、夜眠るまであれをやらなくては、これをやらなくては・・・と、一日をやることで埋め尽くしていませんか?
例えば子どもの世話をしながら、次はあれをして、これをして、と常に頭を働かせている。
私はスケジュール帳が空白なのが嫌で絶えず予定を入れていたことがありました。
ネットの発達でずっとスマホから離れられない生活・・・。
するとリラックスできない為、否定的な気持ちが生まれ
孤独感
孤立感
疎外感
が生まれます。
これが続くと全くやる気が起きない、気分がさえなくなり
ひどくなると鬱になります。
今、この瞬間にとどまる
マインドフルネスは、何かについて考えたり、分断する事ではありません。
また、集中の一形式ではありません。
マインドフルネスとは、
今、この瞬間の体験に留まること。
何が自分の内側(心・からだ)に起こっているのか?気づく能力のことです。
NOW!NOW!NOW!
マインドフルネスの特徴
1) リラックスした状態
2) 優しく、持続的に内面へ意識を向けること
3) 高まった感受性
4) 意識の中で起こっていることを観察し、それを言葉で表すことができる
自分の内側に集中することで得られます。
マインドフルネスの質
マインドフルネスの状態のとき、態度は開かれています。
Beingで、ただ、存在している状態。
受動的で好奇心に満ちています。
何かを変えようと考えたり、行動しようとするのではなく(Doing)
気づいていることに対して論理的に説明するようなことでもありません。
日常の意識状態よりも、ゆっくりとしたペースです。
子どもが夢中になって砂遊びするように、没頭しているような態度です。
まさしく”今、この瞬間”を楽しんでいますよね。
マインドフルネスは実践を重ねる
実践を重ねることによってマインドフルネスはより容易に行なえるようになります。
マインドフルネスはごく自然な意識状態ですが、通常継続した深化のスキルのプロセスをとおして学び、育まれる必要があります。
ぐるぐる思考から抜け出すにはこの<マインドフルネス>が非常に有効です。
生きづらさから卒業するためにマインドフルネスの実践を重ねることは
過去とまだ起きていない未来に引っ張られず
”今、この瞬間”のあなたの在りようがこれからの未来を創っていきます。
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