失敗は「恥」に直結するから怖い。
”失敗”は「恥」という感覚を引き起こします。
「恥」は、自分が他人からどのように見えているのか、どう思われているのかという、他人から観た<私>を感じさせる面を持っています。
「恥」は、他人から視線を向けられ、軽蔑の眼差しを向けられてるような、批判されてるような気持ちが起こりる。
あるご相談者様が「小学生の時にいじめられ、のけ者にされて恥ずかしかった。誰にも言えなかった。」と、インナーチャイルドの傷ついた心を話してくれたことがありました。
「恥」の感情は、他人の視線から自分を隠すように働きかけるので、誰にも相談できなかったのです。
自尊心が低いアダルトチルドレンにとって”失敗”は、「恥」を感じ、それはまるで昔の火曜サスペンス劇場のように崖に追い込まれて海に落とされるんではないか!くらい、命の危険を感じる怖ろしいものなのです。
だから”失敗”することが異常に怖い。
「恥」は心を閉じ込める
人間関係、子育て、受験、結婚、仕事・・・と、失敗したくないことは沢山あります。
例えば先ほどのご相談者様の「小学生の時にいじめられ、のけ者にされて恥ずかしかった。誰にも言えなかった。」というお話し。
彼女のその記憶は潜在意識の奥深くに閉じ込めてられていて、セッション中に浮かび上がってきたものでした。
長らく封印してきたイジメられ、恥をかいた記憶と感情。
この経験から彼女は気づかぬまま、ずっと「失敗」をしないよう、いつも誰かの視線を気にして、言いたいこともガマンし、何事にも完璧にしなければ・・・と、思いながら頑張って生きてきたそうです。
だから
「誰かが失敗すると許せない。」
「何故か自分と同じように人も苦しめばいいんだ」
という気持ちがあることを告白してくれました。
「恥」は心を閉じ込めてしまう。
とっても切なく、苦しい・・・。
「恥」は陰も陽もある。
「失敗」はどちらかというと嫌な体験なので、できれば思い出したくない、自分にとっては負の遺産のようなものかもしれません。
”陰陽”で行ったら”陰”と捉えがちになります。
ですが、彼女が苛めを受けた体験は、はたして”陰”だけなのでしょうか?
彼女はそこから学んだものがあったそうで、
「そこから私はいじめをしない。」と、思ったそう。
人を思いやる気持ちを知り
ひとりぼっちなヒトや、困ってるヒトをみると居ても立っても居られないそうです。
誰かを救いたくなる気持ち。
これは・・・
「恥」の体験は陰陽の”陰”の部分と、”陽”の部分と両方あるのでは!
高い場所から下をみたときに分かる道筋
「失敗」は、もしかしたら神様がプログラムしたものかも、なんて想像したりします。
プログラムのお陰で体験を通し、陰と陽を両方知る。
「失敗」はそのときは苦しくても
高い場所から見下ろすと、地図の先に最良なものが用意されてるかもしれません。
辛い、苦しいことの本当の意味が時がたてば、わかることもある。
見上げると、とても美しい光が差しているのかもしれません。
いつか「失敗」を祝福に変えることができるそのときまで。
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