桜は特別な思い出を作ってくれる。
こんにちは！
ハコミセラピストのいしきじゅんこです。
みなさん、桜は見に行かれましたか？
桜は咲いてる時間が短いし、
卒業式や入学式を連想させ
なんだか特別感があります。
そんな桜から
あなたにとっての
特別な記憶ありませんか？
私には桜をみていると
大切な友人との思い出が蘇ってきます。
ある晴れた朝の出来事です。
自宅から歩いて20分ほどの公園まで散歩にでかけました。
公園はちょっとした桜の名所になっていて
夜はライトアップされます。
日中は
暖かい日差しがこぼれ、
風がヒュルヒュルとふき、
桜の花びらがヒラヒラと舞い落ちてました。
そばには小学校があり、
校舎から音楽が流れていました。
風にのって聞こえてくる音は、
曲名が思い出せない。
私は思わず
落ちてくる花びらを
右手でキュッとつかみ取りました。
右手のなかの
ピンク色の花びらは、
あの日の情景へと連れていってくれます。
あれは私の小学1年生の入学式。
桜が満開だった。
この日のために紺色のワンピースを新調してもらった。
心はウキウキ。
オシャレの楽しさを初めて知った日かもしれない。
校庭は暖かい日差しと、
柔らかい風と、
たっぷりと花をつけた桜。
風にのって桜はさわさわと音を立て、
花びらが雪のように
ふわり、ふわりと校庭に舞い降りる。
その中を母親の手に引かれ、
紺色のワンピースを着た私は歩いていく。
ふと、桜の花びらが舞う向こうのほうから
母親に連れられこっちに歩いてくる女の子に目がいった。
「私と同じ紺色のワンピースを着ている！」
色白で、
可愛らしい顔立ち。
長い髪の毛に
桜の花びらがところどころついている。
まるでお姫様みたいだ。
一瞬、時が止まった。
シーーーーーーーンンンンンンンンン
周りの音も、
周りの人間も気配が消え
歩いてくる彼女だけに
目がくくくっと吸い寄せられていく。
すれ違いざま、
彼女は私に
「服が同じだ！」
と、声にした。
わたしの心が
ドキッと音をたて、
何ともいえない感情が胸に躍った。
幸せなことに
彼女と同じクラスになった。
私はどうしても彼女と友達になりたくて
一生懸命気を引いて距離を縮めた。
彼女が引越しで
遠くに行っても文通で縁を繋いでいった。
あれから春は何度も訪れ、
お互い大人になった。
大人になった今も
彼女は私の友達で
大切な存在だ。
小学生の頃の私は
まさか今も仲良しって
想像もしてなかっただろう。
あの頃の私に声をかけてあげられたら
「よく、勇気を出して友達作ったね」
と、褒めてあげたい。
そんなふうに思ったとき、
ふと「校庭の桜は今も咲いているのかな？」と、
気になった。
確かめようがないけども
春になる度に、
校庭の桜と、
友達との出逢いの静かな瞬間に
まるで昨日のことのように
鮮やかに私を連れていってくれることは確か。
みなさんのなかにある桜の記憶。
探してみて下さい。
あなたのリソースになりますように♡
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